こだわり・理念と想い

「咲く」バラが貴重である理由とは

先日の投稿で「開く」と「咲く」の違いについて説明させてもらいました。
「咲く」バラの魅力について少しでも知っていただけたら嬉しく思います。
「開く」と「咲く」の違いについてはこちら

しかし、この美しい「咲く」バラ達。

とても数が少なく貴重な存在

なのです。
その理由は
下記の3つの問題をクリアしなくてはならないからです。
1つずつ説明していきます。

1.「輸送効率」の問題

圃場(ほじょう・バラを育てる場所のこと)
でよく咲かせてから出荷するものは
花が大きいため箱や輸送用バケツに入れられる本数が少なくなります。

一回あたりの輸送コストを下げるには
本数がたくさん入れられるサイズの方が良い、というわけです。

つまり単価に影響してきます。
おおまかに言うと

「咲くバラ」=高い

「開くバラ」=安い

というのが一般的な図式です。
しかも高いバラはどうしても数は売れにくく、
お花は生モノであることからロス率も考慮しなければいけません。

また花の大きいものは
輸送中に花びらのスレも発生しやすいというリスクも抱えています。

2.「生産効率」の問題

バラに限らず、多くの植物に言えることですが
今咲いているお花を切ってあげることで次の花へ栄養を送り、
次々と咲かせることができます。

1本1本をじっくり育て、咲かせるということは
それだけ時間をかけ栄養を集中させている
ということ。
当然
採れる本数も少なくなってしまいます。

このように生産効率が決して良いとは言えないのも
時間をかけ「咲く」バラが少なく、貴重な理由のひとつです。

3.「管理リスク」の問題

花が大きく花びらの枚数が多いバラを育てるには、
湿度の管理がとても重要です。

湿度による被害で特に代表的なのは
「ボト」と呼ばれる茶色いシミができる病気。
このボトは空気中に含まれる菌が原因のため、
完全に防ぎきるのは難しいのです。

花びらが多くボリュームのあるバラは密集しているため
特に湿気が溜まりやすいのです。
じっくり育てていく過程において病気になり、
出荷できなくなってしまうリスクがあります。

これらを踏まえて

これら3つの問題を全てクリアしなくてはならないのですから、
いかに
「咲く」バラが貴重な存在
であるかはおわかりいただけたかと思います。

しかしこれを良しとするかは
個人の好みや金額も大きく関係してくるので、
何が一番というものではありません。

ただ
バラの持つ素晴らしい魅力を味わえる「咲く」バラこそ
生涯の思い出となるシーンにふさわしい。

心からそう信じ、
これからも「咲く」バラを選び、束ね続けていきます。

ABOUT ME
100本のバラ専門店代表 本間
(株)三越伊勢丹契約ブランド🌹伊勢丹新宿「丹青会」3連続出展🌹オープンから3年で20,000本束ね上げる🌹不安・疑問はどんなことでも構いませんのでお気軽にお問合せ下さい🌹一生の思い出に残る花束がお届け出来るよう誠心誠意対応させていただきます
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